先日、築65年の木造住宅の大規模改修工事が
完成いたしました。
仮住まいをなさっておられた、お施主様も戻られて
新しくなったご自宅での初めてのお正月を過ごされます。
上の写真では、わかりにくいかもしれませんが、私どもにご連絡を
いただいて、建物を拝見しに伺った時には、建物全体が大きく
右に傾き危険な状態でした。
もちろん3月の地震の影響が大きいのですが、それだけでは
ありませんでした。
長い年月を経て、シロアリの被害などによる経年劣化と隣地の
建物を解体した再の地盤への影響も作用し、傾いたものだと
想像されます。
今までの経験から、まったく傾きがなく、真っ直ぐに立っている
木造の建物はないと言っても過言ではありません。
傾きの度合いには、大小がありますが、特に経年した建物には
傾きが見られます。
そして、その傾きを直す工事は、非常に難易度の高い工事と言って
よいでしょう。
こちらのお宅の工事は、今までの経験の中でもトップクラスに
難しい工事でした。
精通した木造建築の知識と経験があってこそ、成しえる技だと
自負しております。
これから起こるであろう地震に備え、既存住宅の見直しが急務です。
3月の震災を機に、そういった工事をお受けすることが増えました。
来る年も、一軒でも多くのお客様のご心配を改善するために
注力して参りたいと思います。
今年一年、大変お世話になりました、来年も少しでも有益な情報を
発信できるよう努力いたします。
来年も何卒よろしくお願いいたします。
来る年が、皆様にとって素晴しい年でありますことをお祈りいたします。