現在、江戸川区で施工が進んでいる現場の様子です。

築50年の木造二階建てのスケルトンリフォームです。

こちらのお宅は、『おかぐら』といって、建築当初は平屋だった建物に

2階を増築しています。

昔は、『おかぐら』　はそれほど珍しいことではなかったようです。

ただ、建築当初は2階の増築をもくろんで建てたわけではありませんので

どうしても一階部分の構造材がきゃしゃな場合が多々ございます。

このような場合は、構造補強は不可欠です。

方法は様々ですが、柱の場合は、既存の強度の足りないと思われる柱には

沿わせて新しい柱を抱き合わせます。

シロアリなどの被害がある柱は、ジャッキアップを行い、交換する必要も

出てまいります。

1階は、2階や屋根の荷重を受けるわけですから、構造は強固にすることが

必要です。

新築であれば容易い事もリフォーム工事では、既存の建物の構造をいかしながら

尚且つ、工事の最中の強度も補強をしながら保たなくてはなりません。

木造に対する知識と経験、そして技術が必須です。

年々、我社へのご依頼も難易度が増し、さらに多くの経験を積ませていただいております。

今後、人口の減少から戸建住宅のストックは増えていくでしょう。

皆が既存の住宅を取り壊して新築をとは考え難いのではないでしょうか。

必ず木造住宅の再生の需要が増えていくはずです、その時に豊富な経験が

きっと役に立つと考えております。

言葉でお伝えするのは簡単ですが、実際の構造補強の現場は張り詰めたものがございます。

一級建築士の塩谷と大工さん達に感謝です。

そして、このような機会を与えてくださったお施主様に何より感謝いたします。

エコリフォーム社では、３月１１日の震災をうけ、一般のお客様向けに

木造住宅を知っていただくためのセミナーを定期的に開催いたしております。

上の写真は、第二回のセミナーの様子です。

会場は、弊社事務所内ですので、６名様が定員です。

少し大きな会場をお借りすることも考えましたが、出来るだけ一人一人の方の

ご事情をある程度、把握させていただきながら、じっくりとコミュニケーションを

とりながら進めていければと考え少人数での開催とさせていただきました。

お話をさせていただいておりますのは、一級建築士の塩谷です。

義父に仕込まれ、木造を造り続けてまいりました、エコリフォームが出来まして

からは、築年数の長い木造住宅の大規模リフォーム（再生）を数多く手がけて

まいりました。

セミナーの内容も少しでもわかりやすく、お伝えできるよう社内で何度も検討して

つくらせていただきました。

そもそもこのセミナーの目的は、震災後に多くの木造住宅に住む方が感じられた、

『我が家は大丈夫？』　という漠然とした不安を少しでも解消していただくために。

進化してきた改修方法をお伝えしたいという気持ちから始めたことでございます。

建物を造るものとして、大きな地震の際に建物の下敷きになって命を落とすなどと

いうことが決してあってはならないと考えます。

首都直下型の地震も30年以内に８０％の確立で起こると言われています。

その時までに、どれほどの方に伝えられるかわかりませんが、私たちは

木造住宅と地震のことを考え、正しい情報を発信し続けたいと思っています。

次回の開催は、７月9日を予定しております。

詳しくは、私どものHPをご覧ください。

http://www.eco-inc.co.jp/companyinfo/taishin_seminar.html